山崎元氏、水瀬ケンイチ氏の共著「全面改訂第3版ほったらかし投資術」が2022年3月に出版されました。
投資のプロである山崎元氏、インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチ氏が投資の最適解としてこれさえ行えばOKという、投資の教科書的な書籍です。
今回の記事では投資初心者の私が、書籍で特に気になった点をピックアップして解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
どんな本?
投資のプロがたどり着いた血の通った1冊
共著者の一人である水瀬ケンイチ氏は20年前からインデックス投資を行なっている日本のインデックス投資の先駆者です。
本書には水瀬氏の実体験があるからこそ書けるフレーズが随所に散りばめられています。
投資商品の「ファイナルアンサー」を明示した
本書では投資商品のファイナルアンサーは
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
と明示しています。
「ほったらかし投資」は「誰でもが」ほぼ最適なものとして使える資産運用方法として、投資初心者でも迷わないよう、投資銘柄の最適解を示してくれています。
「勘所」を教えてくれている
投資の大ベテランである山崎氏、本物のインデックス投資家である水瀬氏の二人がいろいろな悩みにも丁寧に解説してくれています。
特に私が勉強になったのは「リスクの考え方」です。
ほったらかし投資術では、リスク資産への投資額について整理してくれています。
360万円は「老後の生活費毎月1万円に相当する額」をベースにした金額です。
リタイア後の老後の年数を30年とみると、360ヶ月に相当します。
つまり、「360万円は老後の生活費毎月1万円に相当する」という計算になります。
もし投資で360万円を失ったら、老後の生活費が毎月1万円減るという事になります。
要するに老後の生活費が1万円減っても問題ないと思える人は、360万円が損失を許容できるという考え方になります。
許容しうる損失額の「3倍」の根拠は下記の通りです。
1年でマイナス33%程度になる可能性とは、言い換えると投資額の1/3を失う可能性があるという事です。
ほったらかし投資の定義
本書ではほったらかし投資術の定義を下記の通り謳っています。
プロが考える最善の運用に大きく劣らず、なるべく簡単に実行できる、個人にとっての資産運用の具体的方法
全面改訂第3版 ほったらかし投資術
その方法は「世界中に分散投資した低コストなインデックス・ファンドを毎月淡々と積み上げる」ことです。
そして、資産形成に掛ける時間とコストを節約して、「人生を豊かにすること」に時間とエネルギーを使いたいと考える著者達の思想が強く反映しています。
それでは具体的な方法を見ていきましょう。
ほったらかし投資の簡単!「実行マニュアル」
私は両@リベ大学長「お金の大学」とジェイソン流「お金の増やし方」を読んで結果的に上記を実践していました。
本書を読んで自分自身が行なっていた事は間違っていなかったのだと自信につながりました。
さらにリスクの考え方も整理できたので、今後の投資を続けていく際の判断基準として自分自身の考え方の軸を太くすることができました。
実際に始めてみよう
このファンドは全世界株式という名の通り、先進国、新興国そして日本を含む全世界の株式市場にこれ一本で丸ごと投資できる商品です。
リスク資産の最適額をこのファンドに投資して「ほったらかし」にすることで、資産運用が完結します。
まとめ
誰でもできるところまで落とし込んだ最適解の一つが「ほったらかし投資術」です。
ほったらかし投資術の基本思想
全面改訂第3版 ほったらかし投資術
投資は「やらなければいけないもの」ではなく、「やると有利だと思った人がやるもの」
本書では最適解を示してくれていますが、自分自身が理解して納得して進めることが大切です。
自分の目的と照らし合わせて、自分の最適解を模索していきましょう。
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