言わずと知れた名著「エッセンシャル思考」①

読書

あらゆる著名人が推薦し、言わずと知れた名著「エッセンシャル思考」についてご紹介します。

こんな方にオススメ

・やりたいことはたくさんあるが中途半端になってしまっている
・忙しすぎて首が回らない

この本に書かれている結論はズバリ「シンプルにして本当に必要なことだけに集中する」ということです。

ブログでは今回を含めて計4回にまとめ、エッセンシャル思考を理解し実践するヒントをお伝えします。

今回はエッセンシャル思考の概要と、理解はできても実践する難しさにフォーカスを当てます。

エッセンシャル思考とは何か

エッセンシャル思考は、より多くのことをやり遂げる技術ではなく、正しいことをやり遂げる技術です。

もちろん、少なければいいと言うものではありません。

自分の時間とエネルギーを最も効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのがエッセンシャル思考の狙いです。

すべてのことに全力で取り組むには時間的、体力的に限界があります。

そのうえ、次々と舞い込む仕事の依頼、、、

その結果、中途半端な成果となり、依頼者からの評価も下がり、ただ無力感だけが残ってしまうのです。

エッセンシャル思考をもとにフクロウのどこでもブログ作成

ただ、内容を理解できても実践するのが難しい。

本書では優秀な人ほど非エッセンシャル思考に陥ると言っています。次にその理由を説明します。

多忙の問題

多くの優秀な人々が、自分にとって大事なことを見分けられなくなっています。

その理由のひとつは、断ることを極端に嫌う世の中の風潮にあります。

その結果、優秀な人ほど「成功のパラドックス」に陥ることになります。

成功のパラドックス

第1段階

優秀な人というのは成果を出す

第2段階

成功した結果、「頼れる人」とう評判を得る。「あの人に任せておけば大丈夫」と言われ、どんどん多様な仕事を振られるようになる。

第3段階

やる事が増えすぎて、時間とエネルギーがどんどん拡散されていく。疲れるばかりで全てが中途半端になる。

第4段階

本当にやるべき事ができなくなる。成功したせいで、成功が止まってしまう。

成功した人は何でもやろうとしすぎて、そもそも何をやっていたかを忘れてしまうというのです。

いったいなぜ、そんなことになるのでしょうか。

人はなぜ方向性を見失うのか

それにはいくつか理由が挙げられています。

選択肢が多すぎる

インターネットで簡単に情報が手に入る時代です。

それが故にこれまでになく多くの選択肢を持つことになり、その数に圧倒されています。

選択の機会が増えすぎると、人は正しい決断ができなってしまうのです。

他人の意見がうるさすぎる

SNSやチャットなどを通じて他人の意見がなだれ込み、ああするべきこうするべきと指図されたことは皆さんも1度や2度の経験では済まないはずです。

他人のプレッシャーが大きく、その期待に応えなくてはいけないという心理状態になってしまうのです。

世の中の大抵のことにはほとんど価値がないと認識する

インターネットの情報やSNSからの他人の意見。その大多数のものは無価値であると本書では書かれています。

その理由は「80対20の法則」で知られるパレートの法則を例に説明されています。

パレートの法則とは「全体の8割の結果は、ある特定の2割の要素が生み出している」というイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが提唱した経験則です。

努力の量と成果が比例するという考え方を捨てたとき、エッセンシャル思考の大切さが見えてきます。

エッセンシャル思考をもとにフクロウのどこでもブログ作成

上記より、自分が本当に大切だと思うことを自分自身の意思によって選択し、それに全てのエネルギーを集中させることが重要である、ということになります。

私の経験

実は私も以前の職場では典型的な非エッセンシャル思考の人間でした。

トップダウン型の組織であったことに加え、当時の私は「やることをやってから意見を言う」というスタイルでした。

はじめのうちは、やることはやっているのだから上司も意見を聞いてくれていました。

しかし、それが続いていくと「やること」が条件のようになってしまい、結果が出ない時は発言権がない状況になってしまいました。

それでも、一定の成果は出していたのでどんどんと仕事が振られるようになり、その結果思うようなパフォーマンスが出せなくなってしまいました。

当時は自分自身の力量不足と反省し、身を削りながら気合と根性でカバーしていました。

その後、今の職場に部署異動となり状況が一変しました。

そこはボトムアップ型の組織で、自分達からやりたいことを発信し、関係者を巻き込みながら物事を推進するパワフルな部署です。

行動指針は部署が掲げるビジョンです。

そのため、部員一人ひとりが何をすべきか、自分の役割は何なのかということを理解して行動していました。

当時は「エッセンシャル思考」を読んだこともなく、周囲に影響されながら自分自身で考え、またフィードバックをもらいながら、仕事の進め方を変えて行きました。

仕事を受ける際にはその目的だけでなく背景を確認し、ビジョンに沿わない内容であれば、何故そのような考えに至ったのかプロセスを明確にしました。

そうすることで自分だけでなくメンバー同士で更なるブラッシュアップをはかることができるのです。

その結果、この本に出会ったときに、本書の考え方はとても共感を持てる内容が多くありました。

もちろん全てではありませんが「エッセンシャル思考」の一部を実践できていることはとても自信につながっています。

まとめ

今回は「エッセンシャル思考」の第1回目の解説として、エッセンシャル思考とは何なのか?ということについてお話ししました。

エッセンシャル思考は「より少なく、しかしより良く」この言葉に尽きます。
積極的にやらないことを決めて、これだ!と決めたことだけに集中して最高のパフォーマンスで成果を考え方です。

ぜひ実践てほしいのですが、実は実践するのが難しく、優秀な人ほどエッセンシャル思考から離れていってしまう、そんなお話をさせていただきました。

次回はエッセンシャル思考を実践する技術について詳しくお伝えします!

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