多数の瑣末なことを容赦なく切り捨てることでタイムパフォーマンスは飛躍的にあがります。
前回はエッセンシャル思考の見極め技術についてお伝えしました。
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今回は捨てる技術的についてお伝えします。
見極める技術
捨てる技術 ・・・今回はココ
しくみ化の技術
タイムパフォーマンスは動画の倍速視聴など、より多くのことをこなすことに目が行きがちです。
見極める技術で「絶対にやるべきこと」を決め、捨てる技術で「やらなくてもいいこと」をきっぱり捨てる。
エッセンシャル思考を身につけることで、「豊かな」時間の使い方を手に入れることができます。
目標の明確化
まず最初に切り捨てるべきは、やろうとしている意図にそぐわない行動です。
そのためには、自分がどんな目的に向かっているのかをとことん明確に定義する必要があります。
「かなり明確」を「完全に明確」にする
皆さんもこんな経験はないでしょうか。
・会社の目的やメンバーの役割が明確でない場合、社員は混乱し、ストレスを抱え込みます。 ・逆に目的が極めて明確になっている場合、社員はどんどん成果を上げます。
目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費します。
完全な明確さにこだわるのは、それが仕事の結果に直結するからです。
本質目標を立てる
本質目標とは魅力的で具体的な目標です。
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例えば「世界から飢餓を撲滅する」という壮大な理想は立派です。
しかし、わずか5人の組織がそんなことを言ってもリアリティがありません。
2009年に掲げられた英国政府によるインターネット普及推進プロジェクトの目標です。
2012年までに、イギリスのあらゆる人がインターネットを使えるようにする
シンプルで具体的、魅力的で、測定可能な目標です。
誰もが明確に理解でき、方向性を間違えることなく行動できます。
新人がリーダーに向かって「これは本質目標と無関係では?」と意見を述べることも可能です。
勇気ある拒否
自分が「正しい」と思うことと、誰かが「やれ」と言うことが、食い違っていた経験はないでしょうか。
心の中で違うと思いながら、仕方なく行動したことは?
他人からのプレッシャーに負けず、キッパリと断るためには勇気が入ります。
ただし、あらゆる依頼を断れと言っているわけではありません。
本当に重要なことをやるために、本質的でない依頼を断ることが大切です。
では、どうすれば上手に断ることができるのでしょうか。
上手に「ノー」と言う技術を身につける
大切なことを知っていれば断ることができる
自分自身が大切にしている事を基準に判断することで、中途半端なイエスは言えなくなります。
どんな判断をするときも「もしこれを選んだら、別のもっと価値あることができなくなる」と言うことです。
判断を関係性から切り離す
誰かに何かを頼まれたとき、頼みを断ることが、相手との関係性を拒絶することだと感じてしまいます。
関係性から切り離して考えたとき、判断はより明確になります。
そしてそれを伝える勇気と思いやりが、ひるがえって相手との関係性をより良好にすることもあります。
直接的でない表現を使う
「ノー」という言葉を使わなくともやんわりと断る方法です。
「声をかけてくれて嬉しいのですが、あいにく、、、」
「行きたいのは山々ですが、別の用事があり、、、」
この方法は私もよく使っています。これさえ無ければ応えられるのに、という気持ちを伝えることで相手も「じゃあ、仕方ないね。」理解を示してくれます。
断り方のレパートリーを増やす
それでも瞬間的な判断を求められるシーンなどで、ついつい安請け合いしてしまうこともあるかと思います。
そんな時は
・とりあえず黙る ・予定を確認して折り返します
などと一旦、「間」をとりましょう。「間」をとることで冷静な判断をすることができます。
そのうえで、応えるべきか、断るべきかを判断することで、安請け合いすることも少なくなります。
まとめ
一時的な好印象を得るために自分を安売りしないことが大切です。
良い人をやっていると都合の良い人になってしまうからです。
多くのことを効率的にこなすことがタイムパフォーマンスではありません。
見極め、捨てることで本当に自分がやりたい「豊かな」時間を確保することができます。
人生を豊かに過ごすために「捨てる」勇気を持つことが大切です。
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