スマホゲームの課金をやめたいけど今まで費やしてきたお金と時間が「もったいない」からやめられない、、、
それは「コンコルド効果」と言ってそれまでの投資や労力を惜しみやめられない心理現象が影響しているかも知れません。
私はスマホゲームにトータルで10年以上課金し、総額300万円以上費やした元廃課金ユーザのサラリーマンです。
そんな私がスマホゲームをやめられない具体例や、対策方法をお伝えします。
コンコルド効果とは
コンコルド効果とは、ある対象にお金や時間を投資し続けることが損失になるとわかっていても、それまでの投資や労力を惜しみやめられない心理のことを言います。
先入観や思い込みによって合理的でない判断をしてしまうことを、心理学では「認知バイアス」といい、コンコルド効果もその一種です。
コンコルド効果という名称は、過去に英仏で共同開発した同名の超音速旅客機が由来となっています。
採算が合わないことが明白だったのにもかかわらず、投資が無駄になるのを惜しみ、撤退を決断できずに商業的な失敗をしたことから、「コンコルド」の名前が使われるようになりました。
コンコルド効果とサンクコスト
コンコルド効果は経済学では「サンクコスト効果」と呼ばれます。
サンクコストとは、費用や時間、労力など、すでに支払っていて取り返し不可能なコストのことです。
コンコルド効果は、サンクコストを「取り戻さなければいけない」「無駄にはできない」「もったいない」などと考えるために、合理的な判断がしにくくなることにより起こります。
例えば、継続すれば赤字になるのが明らかなのに、サンクコストを回収するために追加投資をするといったことが起こるのも、コンコルド効果が働いているといえるでしょう。
スマホゲームにおけるコンコルド効果
スマホゲームで課金を続けると、知らない間にコンコルド効果に陥っていることがあります。
コンコルド効果に陥る事例をチェックしてみましょう。
- ガチャ
ガチャを回せば、外れ続けても次には出るはず!とサンクコストを回収するために追加で課金してしまうのです。 - プレイ時間
そして、運良くゲットしたアイテムやキャラを使ってゲームに時間を費やす。「ここまでやったのに、やめるのはもったいない」と、ゲームに飽きてもやめ時を逃して続けてしまいます。
これもコンコルド効果の一例です。 - SNSの繋がり
ゲームの情報収集としてSNSを活用しているプレイヤーは多いと思います。SNSを通じて「せっかく知り合ったフォロワーとの関係を切りたくない」とか、「あの人がプレイを続けているか自分も続けようかな」などコンコルド効果が判断を鈍らせる場合もあります。
対処方法
コンコルド効果によって冷静な判断力を失わないためには、どのような考え方をしたらいいのでしょうか?
ここでは3つの対処方法を紹介します。
- 実態を正しく理解する
課金額や1週間のゲームに費やしている時間を確認しましょう。カード利用状況を確認すれば簡単に過去の課金額を確認できます。また、スマホの機能でアプリの利用状況が確認できると思います。
どれだけのお金と時間を費やしているのか、まずは実態を正しく理解しましょう。
私も感覚ではなんとなく理解していましたが、正しく金額と時間を洗い出すことで目を覚ますきっかけになりました。 - 損切り
「損切り」は金融用語で、値下がりした株式・証券や外貨などを売って損失を確定する意味。ロスカット・ストップロスとも言われ、これ以上悪い結果になる前に見切りをつけ、損を覚悟で手放すことです。
損切りはタイミングが難しいものです。そのため、あらかじめ「課金するのは月に○○円まで」と上限金額を設定したり、「○月○日まで頑張ってみてダメなら諦める」と期限を設定するなど、損切りをする限界点を決めておくのもいいでしょう。
私はいきなりアプリを削除することに後ろ髪を引かれたため、ホーム画面から削除して目が届きにくい様にしました。アプリデータは残っているという保険をかけましたが、意外にもその後、ゲームにログインすることは無くなりました。
SNSについても同様です。損切りという表現は正しくないかも知れませんが、フォロー外して一定の距離感を置きました。 - 自分が何をしたいのか整理する
自分が本当に望むものをはっきりさせると、進む方向が決まってきます。
心から望む未来の幸せのために自分の時間と労力とお金を投資しようとすると、目の前の損得を基準にした判断から解放されやすいでしょう。
私は家族のことを考えました。家事の手伝いや子供と遊ぶことなど、家族と過ごす時間を見直しました。
また、家族の幸せのために何ができるのか、考えて実行に移すことができる様になりました。
まとめ
自分ではスマホゲームの課金をやめたいけど「もったいないから」という理由で続けていないでしょうか?
今まで費やしてきたお金と時間、人言関係を手放すのには勇気が要りますし、「損をした」と悔やむこともあるかもしれません。
しかし、手放すことで悪循環を断ち切り、時間や労力に余裕ができるとしたら、きっと新しい何かを手に入れられるのではないでしょうか。
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